いま東京港で何が?仮設照明の「1〜2ヶ月早めの確保」が必要な理由
工事現場や倉庫の改修などにおいて、作業員の安全確保や作業効率の維持、さらに夜間の防犯対策として「仮設照明」は不可欠な存在です。現場が始まったその日から十分な明るさを確保することは、重大な事故を防ぎ、施工をスケジュール通りに進めるための大前提となります。
しかし現在、中国から仕入れている現場用照明器具について、輸入の拠点である「東京港」の大規模な混雑により、納期の遅延や突発的なスケジュール変更が発生しやすい異例の事態が続いています。
今回は、いま東京港の舞台裏で何が起きているのか、そして現場に穴をあけないための具体的な対策について解説いたします。
原因はシステム障害による「アナログ対応の連鎖」
弊社の仮設LEDライトや投光器などの多くは、中国の工場で生産され、大型コンテナ船で東京港へと運ばれてきます。
混雑の引き金となったのは、港湾で発生した大規模なシステムトラブルです。システム自体は復旧したものの、その影響が今も尾を引いています。これによりヤード内のコンテナデータ処理に大きな遅れが生じ、現場では現物とデータを照合するための「手作業(アナログ対応)」が発生する事態となりました。
一度発生したコンテナの滞留(大渋滞)のシワ寄せは、システムが復旧した後も完全に解消されておらず、現在も慢性的な混雑が続いています。
現状と、工期・コストを脅かす「現実的な影響」
船が港に到着しても、そこから弊社の倉庫へ照明器具を運ぶには、コンテナ専用の大型トラック(ドレージ)が不可欠です。しかし現在、港の混雑によりトラックの確保は日々厳しさを増しています。
実際、弊社が提携している運送会社からも切実な通知が届いており、それは結果として皆様の現場の「工期」や「コスト」に以下のような形で直撃するリスクを孕んでいます。
- 突発的な「追加発注」への対応が困難に(1ヶ月前の車両確保)
これまでであれば「来週現場で必要になったから、急ぎで追加してほしい」というご要望にも、トラックを迅速に手配して対応が可能でした。しかし現在は、最低でも1ヶ月前から車両を仮押さえしておかなければ、港から荷物を出すことすらできません。直前の突発的な物量変更への対応が、非常に難しくなっています。 - 強化された労働時間規制による、物流コストの上昇リスク
トラックが港のゲート前でコンテナを1個引き取るために、3〜5時間も並んで待機することが常態化しています。厳格化されたドライバーの労働時間制限の影響もあり、1日に運べる回数が激減した分の「配送料値上がり」や、港に荷物が留まることで発生する「高額な保管料」が、製品の流通コストを押し上げる要因になります。 - 「予定日に出荷できない」という現場遅延の危機
運送会社がどれだけ努力しても、港の混雑と深刻なドライバー不足によって「どうしても指定日にコンテナを搬出できない」というケースが増えています。これは、弊社から皆様の倉庫へ、予定通りに製品を出荷できなくなるリスクに直結します。
「混載便(LCL)」におけるさらなる日程のズレ
複数の企業の荷物を1つのコンテナにまとめて運ぶ「混載便(LCL)」を利用する場合、影響はさらに顕著になります。混載便は、港から一度「仕分け倉庫」へコンテナを移動させ、そこでコンテナを開けて中身を取り出す作業を行います。
しかし、そもそも港から仕分け倉庫へコンテナを移動させるためのトラックが捕まらないため、「仕分け作業自体が直前で数日から1週間延期になる」というトラブルが多発しています。
弊社の取り組み:現場に負担をかけないための「先手の手配」
このような厳しい物流状況の中ですが、弊社では皆様の現場に「遅延リスク」や「余計なコスト」を極力回さないよう、中国の製造工場や船会社とダイレクトに交渉を重ねています。
例えば、直近で出荷されるコンテナにおいては、港での無料保管期間(フリータイム)を交渉し、通常よりも大幅に長い「合計21日間(3週間)」確保する手配を完了させました。
これにより、万が一港の混雑でトラックの動きが数日遅れたとしても、高額な保管料(ペナルティ)が発生して製品価格に跳ね返るようなリスクを最小限に抑え、安全に荷物を引き出す体制を整えています。ただ製品を輸入するだけでなく、お届けするまでの物流リスク管理も徹底するのが弊社の強みです。
現場の安全を守るための「1〜2ヶ月前」の早期手配のお願い
仮設照明は、現場の命綱です。照明の手配が遅れることは、作業員の安全リスクを高めるだけでなく、施工全体の遅れや、機材出庫スケジュールへの深刻な打撃に直結します。
東京港の混雑は当面続く、あるいはさらに悪化する可能性も懸念されていますが、早期に販売店様へご相談いただくことで、1ヶ月前からのトラックの仮確保や、あらかじめ混雑を見込んだ安全な配送スケジューリングが可能となります。
これから新しい現場の着工や、機材の補充・更新を計画されている皆様におかれましては、「いつもより1〜2ヶ月早めにご発注・キープのご相談」をいただけますよう、お願い申し上げます。
「まだ正確な数量が確定していない」という段階でも構いません。まずは概算の物量だけでも早い段階でお知らせいただけますと、先手を打った手配が可能になります。現場の安全とスムーズな施工をスケジュール通りに進行させるため、皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。




